ブラジャーは突然に〜発見編〜
時は2020年、我々家族はかれこれ7年間戦っている「変質者」がいる。
7年前の2013年と言えば、
今年開催される東京オリンピックが東京に決まった記念すべき年、
などとプレゼンをこいていた滝クリも
7年たった今では、進次郎の妻となり一児の母にまでなっているのである。
時の流れは早い・・・
そんなことはさておき、
「変質者」と我々家族との戦いは、2013年の夏に始まる。
夜、外出先から車で帰ってきたわたしと母は、
いつも通り敷地内の駐車場に車を止め、車から出た。
すると、車の横に白い物体がホワッと転がっているのが見えた。
わたしは「ん?」と思い近寄ると、
なんとそれはブラジャーだった。
しかも新品ではなく、明らかに使用感のある使い古したものであった。
一瞬固まるという体験はそれが初めてだったと思う。
(二度目は、あほ面で寝ている旦那がうっかり、
浮気を決定づけるメールを開いたままにしてあるのを
目撃した時だと思う。)
すぐに母を呼ぶと、母もそれを見て一瞬固まっていたが、
恐らく、白い何かがあるな→布?→刺繍?→ホック?→ブラジャー!
と言った流れでブラジャーにたどり着いたようで、
「何これ!!??」と改めて驚く姿を見せた。
ブラジャーと認識した後、わたしの頭によぎったのは、
まず、なんでこんな所に??ということと、
誰の?まさかわたしの??という不安だった。
落ちていたのは自宅の敷地内だし、
我が家はパンツでもブラジャーでもなりふり構わず
洗濯物は外に干すタイプの家だったため、
ここまで飛ばされたのか、
うっかり鞄に入れたブラジャーが落ちたのか、、、(うっかりって何だよ)
などを瞬時に疑った。
しかしよく見ると、わたしのではない。
母も同じ思考に至っていたのか、
「お母さんのじゃない…」と呟いていた。
そうなると、なぜ他人のブラジャーが我が家の敷地内にあるのか!である。
クタッと横たわるブラジャーを横目に、
とりあえず、母と私は『どこかの家の洗濯物が飛ばされてきた』とうい説で納得し、
今日のところは保護して
(母が新聞紙で包んでいた←何でも新聞紙で包むのお母さんあるあるだと思っている)、
父の帰りを待った。
続く
チッさん